広告マーケティングの専門メディア

           

コンテンツマーケティング

KDDI「TIME&SPACE」、真面目にふざけるコンテンツで興味喚起

西原由哲(KDDI)

オウンドメディアはコンテンツの量や質を維持するために、社内から情報が集まってくる仕組みづくりが不可欠。そのため、社内理解や協力を得ることが欠かせない。KDDIのIT×カルチャーマガジン「TIME&SPACE」を企画・運営するKDDI 広報部 メディア開発グループの西原由哲氏に社内理解を得るための秘訣や、オウンドメディア運用のポイントを聞きます。

KDDIのIT×カルチャーマガジン「TIME&SPACE」。

私は2014年よりフルリニューアルした当社のIT×カルチャーマガジン「TIME&SPACE」には、3年半携わってきました。その経験を基に、私が体感してきたオウンドメディア運営のポイントについて解説したいと思います。

「TIME&SPACE」は2000年に紙媒体からスタートし、2012年からWebサイトも立ち上げ、並行して運営していましたが、当初から偏ったコンテンツや導線の少なさが課題と感じていました。

そこで2014年にWebに完全シフトし、コンセプトやすべてのコンテンツを一新しました。緩いIT関心層にも広く見てもらえるよう、当社の情報もストーリー仕立てで読み物にしたり、今さら聞けない用語解説や"スーパームーンをスマホで撮る方法"などのお役立ち情報や、"Window95のPCで仕事できるかやってみた"などのネタ系コンテンツも配信するようになりました。

これは、堅く中庸的に捉われがちな当社のイメージを良い意味で裏切り、「KDDIなのに面白いことやっているな」と生活者の方に思ってもらい、コンテンツを通じてKDDIを身近に感じていただきたいためです。

こうした背景には、情報過多の時代にある今、生活者は興味のある情報のみ選び取っていること、また、サービス同質化により、ただニュースリリースを配信してもメディアに取り上げてもらうことが難しく、当社が届けたい情報が生活者に届けられなくなっているという課題がありました ...

あと61%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

コンテンツマーケティング の記事一覧

琉球銀行、オンライン×オフライン統合で体験をつくる
レキットベンキーザー・ジャパン、エデュケーションメディアとしてオンライン動画を活用
話題沸騰、クレディセゾンの自社アイドル「東池袋52」が生まれた裏側
KDDI「TIME&SPACE」、真面目にふざけるコンテンツで興味喚起(この記事です)
岡村製作所、「働き方改革」の文脈でオフィス機器を発信
niko and...の「今」を伝える、スピードを意識したコンテンツ施策
本田技研工業、自社キャラクター「リーフェル」を活用した社内外への発信
味の素、分散型メディアを活用した新たな価値づくり
大和証券、身近な話題で子育て世代に接点をつくる「SODATTE」
ぺんてる、「ブログ」を活用して開発者とファンの声を広める
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する