数々のヒット商品を生み出してきたサントリー。2017年3月までサントリー食品インターナショナルで執行役員 グローバル次世代事業開発部部長を務めていた、北川氏にそのポイントを聞いた。
1994年にサントリー(当時)が発売した日本初の発泡酒『ホップス〈生〉』は第3のビール市場を広げる起爆剤だった。北川氏自身の代表作と言える。開発に際し、消費者の"ビールより焼酎の方が安い"という真のインサイトに着目。麦芽技術65%で、ビールよりも安価な発泡酒という新しい文化を開拓した。「あえて発泡酒を選ぶ」という世界観の構築が成功の秘訣。テスト販売の翌年には1000万ケースを超えるヒット商品となった。
北川氏が他に手掛けた飲料品は、缶コーヒーの『BOSS』、スポーツドリンクの『DAKARA』など多岐にわたる。「インサイトは人間の本能・本音に近いところにあると思います。そこへいかに迫れるかが、商品開発の最大の要素と言えます」(北川氏) ...
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