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広告業界トピックス

「2017リテール・プロモーション・アワード」決定

坂井田稲之(統合プロモーション戦略センター)

小売り流通理解無くしてプロモーション理解は無い

あくまでも、大げさに言えばの話だが、プロモーション界は、なぜか、流通重視派と流通問題スルー派とに、分断されてきた。しかし、最近は、ネット通販の急伸で、明らかに流通重視派の声は小さくなったように思える。

とは言え、わが国のGDPの6割を支える個人消費は、基本的には小売り流通を経て来た支出であり、小売り業の年間商品販売額は、直近の商業統計(2016年)によれば122兆1767億円にも上る。

すなわち、小売り流通は、依然、プロモーション業界の最大の得意先業種であることに、なんら変化はない。加えて、圧倒的に多数のメーカーは、9割余を超える販売を、伝統的な小売り流通に依存している。

プロモーション活動と、小売り流通は不即不離の関係にある。小売り流通への理解無くして、プロモーション理解はあり得ない。

一方、流通問題スルー派は、プロモーション活動は、あくまでも対消費者であって、対流通展開は、もっぱらメーカーの対応分野で、我々が関与すべきでないという、従来からの自己規制によるところが大きい。

確かにそれは、流通業自体を対象とする施策には当てはまるかもしれない。だが、小売り店頭での消費者向け施策展開に消極的である理由にはならない ...

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