8月2日に宣伝会議・東京本社(東京・表参道)で開催された「男心のスイッチを入れる男性コンテンツマーケティング」セミナー。アプローチが難しいと言われる男性層の心をつかむ方法について、Webメディア「JION」と男性商材を担当するマーケターが語った。
Webメディア「JION」が広告主から好評な理由
第一部では、国内最大級の男性向けWebメディア「JION」を運営する成井五久実氏から、男性層を獲得するためのコンテンツマーケティング術について講演が行われた。「JION」は女性の視点から"かっこいい大人の男"のライフスタイルを提案するメディア。恋愛やファション、デートなどをテーマに、男性に役立つ記事を同社が抱える女性ライターが執筆し、開設から1年で500万PV・150万MAUの規模に成長している。
読者層が、所得が高く仕事もプライベートも充実させたい消費に積極的なビジネスパーソンであることから、多くのナショナルクライアントが「JION」にネイティブアドを出稿。ビールなどの飲料メーカーや、カラオケやジムといったサービス業、さらに製薬メーカーなど幅広い業種の企業が、新商品告知や店舗・ECサイトへの誘引に活用している。
どの事例でも制作したコンテンツは数万PVを超え、クライアントの目標達成に貢献したという。なぜ、男性へのアプローチに「JION」が成功できるのか。
成井氏は、「企業側が抱く新商品の認知拡大や店舗への誘引といった狙いと、ターゲットである男性の"モテたい""トレンドを知りたい"といった気持ちをコンテンツで結びつけることが大切。『JION』では、男性向けメディアを運営してきた知見をもとに、調査アンケートや体験取材、マンガなど、さまざまな切り口で興味を引き出すことができる」と強みを語った。
成功事例から学ぶ男性向けプロモーションの秘訣
第二部では、レクサス、パナソニックのメンズシェーバー、ユニリーバ「AXE」を担当するマーケターから男性の購買につなげた施策とポイントが紹介された。Lexus Internationalの沖野和雄氏は、「モノ消費からコト消費へと移行し、体験を提供することが何よりも重要になる」と話し、自動車メーカーでありながらラグジュアリーボートを製造しイベント出展したことや、レクサスの世界観を体現したカフェスペース「INTERSECT BY LEXUS」などの事例を紹介した。
また、そうした取り組みに込めた思いを、ターゲットに向けてネイティブアドで発信していると語った。一方で、パナソニックの陣内克博氏は、男性専用ボディトリマーの発売プロモーションで「JION」を活用したことを紹介。男性の身だしなみの目的である"モテたい"という気持ちに着目したコンテンツを制作した。陣内氏は、「男性は年代によって"男らしさ"の定義が異なる。ミドル層以上は、体毛を男の象徴として捉えていることもあり、年代によってアプローチを変える必要がある」と語った。
また、ユニリーバの前納有紀子氏は、これまで女性向け商品を担当していた経験から、男性の傾向として、「本能的で興味喚起させるのが難しく誇り高いが、一度商品を良いと思うと買い続けてくれるロイヤリティの高さ」を挙げ、「AXE」では面白さを重視したテレビCMや女性をフックにした企画で関心を引き出していると紹介した。
さまざまな事例紹介や、活発な意見交換が行われ、男性の心を動かすためのコンテンツマーケティングのヒントが多数紹介される機会となった。
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JION.inc(担当:JION.inc CEO 兼 ミスターフュージョン 執行役員 成井)
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