カザフスタン共和国の首都アスタナの発展
9月号に続き、国際博覧会について述べたい。カザフスタンは、1991年にソビエト社会主義共和国連邦から独立した共和国である。ロシア、中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと国境を接する内陸国であり、国土面積272万平方キロは世界第9位を誇る。石油、天然ガス、ウラン、レアメタル、レアアースなど豊富な地下資源は経済成長の原動力だ。
その首都アスタナでは、英国の著名な建築家ノーマン・フォスターによる巨大なテント状の「カーン・シャティール・娯楽センター」や「平和のピラミッド」、市内を一望できるシンボルタワー「バイテレク」など、次々と斬新な建造物が建設され、世界でも類を見ない成長を続けている。このような活況を呈している資源国・カザフスタン共和国にとって、「国際博覧会」とはどのような意味を持っているのだろうか ...
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