5Gの登場でVRが主役に「リアル」はどう変化するのか
6月末、バルセロナでいつも開催されている通信業界のイベントMWC(モバイル・ワールド・コングレス)のアジア版が、上海で開催されたため参加した。バルセロナの会場に劣らず上海の会場も巨大だったが、バルセロナのように世界中から人が集まっている雰囲気はなく、来場者の多くは中国国内からと見受けられた。
会場には、ExperienceホールというVRやドローンを体験できるホールがあり、そこでドローンレースやeスポーツなどが繰り広げられている。なかでも、VRヘッドセットを製造するHTCがVRの体験ブースを大量に出しており、サッカーやゲームを楽しむ親子連れが多く見られた。
韓国では2018年の平昌五輪を契機に5Gを開始するというが、5Gになると体感で通信速度が4Gの100倍早くなると言われている。動画や音楽が高品質になることは予想できるが、このMWC上海で議論されていたのは、5Gの普及でVRが主役になるのではないかという点だった。
5Gになると、VRヘッドセットがワイヤレスでもコンテンツがスムーズに楽しめるという ...
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