実演販売士は、売りたい商品を"口八丁手八丁"で売ろうとしていると思われがちなのですが(笑)、事前準備の段階でほぼ勝負は決まっていると言っても過言ではありません。お客さまの前に立ってアドリブでお話しすることはなく、商品の開発背景やコンセプトといった上流過程も理解した上で、お話しする内容を予め決めています。商品のことを知り尽くして、無駄な要素を削ぎ落としていき、最も伝えたい部分だけをピックアップして伝える。このアプローチは、広告と似たところがあるのではと思います。
広告との大きな違いの一つに、「絶対」という断定的かつ主観的な表現を使うかどうかがあると思います。もちろん乱用は禁物ですし、製品の機能・性能表示の虚偽・誇張につながるような表現はできません。しかし、例えば「こんなお悩みを持っている方は、絶対に買ったほうがいいです」のように、ここぞというポイントを決めて「絶対」という主観、個人の感想を織り込むのは、僕らの話法の特徴の一つです。
「絶対」と言いたいポイントを見極めるためにも、商品をとにかく使い込みます ...
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