編著者の一人である関西大学の陶山計介教授は、本書を「大学・短大の新入生や、ビジネスマンの初学者を対象にした『ブランド・マーケティング』の入門書」と位置づける。
企業にとって究極の目標、競争手段の一つ、人間社会の規範やドライビングフォースの一つとして期待が高まっているブランド。そのインサイトを、マーケティングやビジネスの理論や実務にいかに活かしていくのか、ブランド・マーケティングをどうすれば多くの人に理解・共感してもらえるかを考えていく中で、一般社団法人ブランド戦略研究所の出版企画の一つとして本書が生まれたという。
「先般、シアトルへ流通の視察に行った際、Amazonが高級スーパーのWhole Foods Marketを137億ドルで買収したというニュースが飛び込みました。わが国でも2014年にサントリーが米蒸留酒最大手ビーム社を総額160億ドルで買収したことは記憶に新しいところです。企業のM&Aが活発化した1980年代以降、ブランドの資産的価値が注目されるようになりました ...
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