広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

デジタルサイネージアワード2017から見る優れたサイネージ表現

吉田勝広(デジタルサイネージコンソーシアム理事)

空間をうまく活用し 人々を引き込む作品が多く受賞

6月7日「デジタルサイネージアワード2017」の発表が行われた。デジタルサイネージコンソーシアムが、デジタルサイネージを使った表現の中から、優秀作品を選出し表彰することで、サイネージ市場のさらなる活性化を目指しているものだ。

グランプリは明月堂の「巨大X線検査機出現/博多通りもん」(写真1、2)。次から次に横に流れていくスケルトンのキャリーケースやバッグ。手荷物検査場でX線検査機にかけられているというイメージだ。その中には、福岡土産「博多通りもん」のパッケージがそこだけ色付きで映し出され、全員が入れているという演出だ。入ってないバッグは止まり、通りもんが入れられ「忘れんとって~」とクレジットが入る。

これを福岡空港の出発保安検査場前の大型サイネージで放映した。審査員の一人は「強制視認・ビッグフォーマット・リーセンシー効果の3拍子そろったOOH広告の教科書的な作品」と絶賛、審査委員長からは「今だけ・ここだけのローカルの広告、これぞデジタルサイネージだ。もう一度原点に返って、我々自身の足下を見つめ直すきっかけもくださった。ありがとうございますと申し上げたい」とコメントがあった。

この作品は、広告部門とクリエイティブ部門も受賞している(受賞者:明月堂、オリコム、ビデオ・ステーション・キュー) ...

あと61%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告業界トピックス の記事一覧

分散型動画メディアと中国市場─ Advertising Week Asiaに参加して
第3回JACEイベントアワード 受賞作品から見えるもの
「基本」は、大丈夫か? プロモーション企画力
デジタルサイネージアワード2017から見る優れたサイネージ表現(この記事です)
取材・編集支援のAI技術 開発進む
テレビ各社のネット配信に動き
100人の消費者が審査するJAA広告賞 募集開始ほか(6月の広告界ニュースダイジェスト)
日本プロモーショナル・マーケティング学会、10年間で127点の研究助成
「島ぜーんぶでおーきな祭」参加で考える、沖縄のエンターテインメント
「2017世界トライアスロンシリーズ横浜大会」のスポーツイベントとしての意義
高級ブランドも実施するOOHメディア
「実践型」で防災の実効性高める
5月の広告界ニュースダイジェスト:「ジャパンブランド調査2017」結果発表、全国広報コンクール結果発表ほか
5月の広告界ニュースダイジェスト:TCC賞発表、日本マーケティング大賞発表ほか
ラジオCMのオンライン運用開始
4月の広告界ニュースダイジェスト(2)「SCC賞」 結果発表、カンヌライオンズ2017の審査員決定ほか
ローカル局の就活支援事業の取り組みを追う
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する