次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのか。今回は、ソフトバンク コミュニケーション本部で活躍する水本紀代子さんに話を聞いた。
激しい競争の中 CM好感度1位を奪取
激しい競争を繰り広げている国内の携帯電話市場。テレビCMにおいても、各社が旬な人気タレントを起用し、ユニークなストーリー展開が注目を集めている。なかでもソフトバンクは犬のお父さんが登場する「白戸家シリーズ」など、継続的に人気を集めてきた。
しかし、ここ数年は競合企業も力を入れ、CM好感度1位が他社に奪われることも。そんな中で、同社を約2年半ぶりに1位に返り咲かせたのが2月からスタートした、米国・人気アーティストのジャスティン・ビーバーを起用した「学割キャンペーン」のテレビCMだ。
このクリエイティブを担当したのが、新卒で同社に入社し6年目を迎えるソフトバンク 宣伝部 クリエイティブ課の水本紀代子さん。広告会社のクリエイターや社内関係部署と関わりながら、日々CM制作を進めている。入社3年目までは店頭の営業企画を担当していたが、社内公募制度を利用して宣伝部に異動してきた。
「もともと私がソフトバンクに入社したきっかけが、大学生のときに見たキャメロン・ディアスを起用したテレビCMでした。強力なインパクトがあり、ソフトバンクがいますごく話題になっている会社だと感じて、自分も将来はこんなCMをつくる仕事をしたいと思ったのです」。
そんな水本さんが仕事をする上で、自信を深めた企画がジャスティン・ビーバーを起用したテレビCMだった。
「ジャスティンは若年層からの知名度が高く人気があります。ただ一方で、トラブルが話題になる面もあり不安もあったのです。そこで実際に街に出て、キャペーンのターゲット層である学生がどんなイメージを持っているのか聞くことにしました ...