[インタラクティブ・イノベーション・アワードとは]
その年の革新的なプロダクトを評価する賞で、13のカテゴリーと7の特別賞が用意されている。カテゴリー毎に5チームのファイナリストが選出され、合計65チームがHilton Austinの会場にて「Finalist Showcase」と呼ばれる展示を行う。
インタラクティブ・イノベーション・アワードは、2016年の革新的なプロダクトを評価する賞で、13のカテゴリと7の特別賞が用意されています。カテゴリー毎に5チームのファイナリストが選出され、合計65チームがHilton Austinの会場にて「Finalist Showcase」と呼ばれる展示を行います。本稿では、このFinalist Showcaseの中で、新しいアイデアのタネになるようなユニークで面白いプロダクトや、革新的で未来を感じたプロダクトをご紹介します。
筆で操作できる高感度タッチパネル「The Sensel Morph」
最初に紹介するのは、高感度タッチパネル「The Sensel Morph」です。5グラム~5キログラム(3万2000段階)の感度を持った感圧素子が約2万個敷き詰められたマルチタッチパネルで、その高い感度ゆえに、筆による微細なタッチからドラムスティックで叩くような激しい操作まで検知することができます。また、ゴム製のパッドを載せることでさまざまな道具に姿を変えることができます。
会場では「The Sensel Morph」を「ピアノ」「ドラム」「DJキット」などの音楽ツールや「ゲームコントローラ」「キーボード」などの入力デバイスに変えることができるゴム製のパッドが展示されていました。柔らかい素材であればどんなものでも上に敷いて使うことができるため、自作のゴムパッドをつくれば、いろいろな道具に変身させることができます。
また、Githubで開発ツールが公開されているため、自作のソフトウェアに組み込むことも可能です。開発者のアイデア次第で用途が広がる、夢のある展示でした。
音場を自在にコントロールできる「HOLOPLOT」
次に紹介するのは、音場を自在にコントロールできるスピーカー「HOLOPLOT」です。HOLOPLOTには多数の小さなスピーカーが搭載されており、このスピーカー同士の干渉をコントロールすることで、「音場」をつくり出すことができます。この「音場」をコントロールすることで、音に指向性を持たせ、100メートル先までほとんど減衰させずに音を届けたり、エリアによって異なる音声を届けることができ …