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宣伝会議賞

第54回宣伝会議賞 最終審査員が語る「審査を終えて」

二次審査から四次審査、そして贈賞式当日に行われた最終審査を担当したのは、広告界を代表するトップクリエイターの皆さん。審査を通じてどんなことを感じたのか。また、お気に入りの作品は?14名の最終審査員に、第54回宣伝会議賞について講評をいただきました。

審査員長
ナカハタ 仲畑貴志

今年の受賞作は、ストライクゾーンへ、きっちりと直球で投げ込んだ作品になった。平山瑞帆さんの作品「子どもが苦手なものは一度揚げてみる。」も、速石 光さんの作品「日付を書き込むだけで、余り物は作り置きになる。」も、商品特性をよく理解したうえで、視点を利用者価値に置き換えた手堅い表現が評価された。広告賞にはウエーブがあって、その表現は、商品に近づいたり離れたりする。今年は、それが商品近くで語る言葉になった。やがてまた、イメージの飛翔からなるクリエイティブ・ジャンプに向かうだろう。

石川広告制作室 石川英嗣
受賞作品に共通しているのは「鮮やかな切れ味」です。切れ味を出すには何が必要か。それはけっして言葉のレトリックでないことは皆さんもお分かりだと思います。大切なのは「視点の発見」です。宣伝会議の講義でも伝えてきたことですが、消費者インサイトの中に、また見方をちょっと変えてみる中に、新しい「視点の発見」があると思います。「日付を書き込むだけで、余り物は作り置きになる。」この発見は主婦の心をとらえています。「『ソフトドリンク』とは言いにくい。」この発見も商品の魅力を際立たせています。ただ、うまいコピーは多かったけれど衝撃的なコピーが少ない印象でした。あとは意外性にどこまでたどり着けるか。これが難しいですけど。

電通 磯島拓矢
受賞された皆さま、おめでとうございます。三次審査くらいから感じていたのですが、今回は素直なコピーが多かったように思います。「どうすれば強い言葉になるだろう」ではなくて、「この商品でどんなふうに毎日を変えられるだろう」という発想で考えられたコピーたち。コピーの基本を改めて学ばせてもらいました。その時、「毎日」を「世の中」くらいにスケールアップすることもできるわけで、そのような「やや無理目だけど構えは大きい」コピーもあったと思うのですが、最終審査には残らなかったようで、そこだけがやや残念です。お疲れさまでした。

一倉広告制作所 一倉 宏
今年は優等生が多かったかな、と思います。もちろん、優秀だからこその受賞、ですけど。腕白な個性派のコピーたちは惜しくも予選で敗れ、決勝の虎ノ門には届かなかったようでした。多くの審査過程で得点できた、偏差値の高いコピー。特にグランプリ、コピーゴールド、眞木準賞は、どれもいい仕事をした、甲乙付けがたい秀作です。また、数年前から話題になっているのですが、注目すべきは協賛企業賞のレベルの高さでしょう。参加された企業の意識度、本気度を感じます。セメダイン、テンピュール・シーリー・ジャパン、トッパンフォームズ、トヨタマーケティングジャパン、日清オイリオグループ、パナソニック、FIXER、などなど、どれもうまい!宣伝部、えらい!いや、ほんと。今年も感心しました。

オカキン 岡本欣也
キャッチフレーズを書くのは、楽しい。あのあり得ないくらい夢中になって、時間を忘れてしまう時間(長年やってると、その感覚は徐々に薄らいでしまうけど)。宣伝会議賞の応募者はみな、そんな苦しいけれど喜びに満ちた時間を悶絶しながら楽しんだのだと思う。「見えないものは、かくせない。」「俺に大金を持たせるのは不安だ。」「『ソフトドリンク』とは言いにくい。」私が好きなこれらのコピーをつくった人たちも、たぶん一発で答えにたどり着いたわけではないだろう。これからもこれに味をしめて、どんどんコピーを書いていってほしい。数を書くことを、当たり前のクセにしてほしい。量は、質だと思うから。

電通 門田 陽
受賞者の皆さん、おめでとうございます!40万以上の応募総数というのは異常ですよね。コピーがブームなわけでもなく、コピーライターにスポットが当たってることもないのにこの人気。コピーではなく100万円のチカラな気もしますが、いやいやコピーもまだまだ捨てたもんじゃないです。僕は個人的にはファイナルで落ちた「髪の汚い美人を、見たことがありますか?」が納得感があり好きでした。でも最終では ...

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