時間と空間の制限があると人の意識は集中できる
「『遊び』とは人間行動のプラモデルと捉えています」─そう話すのは、東洋大学 経営学部 マーケティング学科の小川純生教授だ。小川氏の専攻はマーケティング論と消費者行動論。中でも最近は、消費者行動と遊びの関係について研究を進めてきた。
「遊び」というと、自身の幼少時代の頃を思い出す人も多いのではないだろうか。小川氏の研究する「遊び」とは、個人にかかる情報負荷と、遊びの本質である「面白さ」「楽しさ」が深く結びついているという点に着目したものだ。その負荷の高低により「面白さ」を感じることのバランスも変わってくると小川氏は話す。
「現代では多様なデバイスが普及し、誰もが簡単にありとあらゆる情報を得られるようになりました。便利になった一方で、言い換えれば …
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