広告に関わる、ネット誹謗・炎上事件簿
企業・ブランドに対するネット上の誹謗には、事実を起点にしたものと、まったく根拠のないものの両方が存在します。いずれにしても、ブランド毀損につながる恐れがあり、企業は事態を正しく把握して、適切に対応する必要があります。ここでは、テレビCMなどの広告を起点に発生したものを中心に、近年注目を集めた企業・ブランドの『炎上事件』を振り返ります。
起こってしまったネット炎上に対し、どう対応するかで、ブランドのその後の運命は大きく変わります。炎上によるブランド毀損は避けなければなりませんが、過剰に敏感に反応し過ぎるのも、ブランドにとって別のリスクを招き得るといいます。「炎上への対応」について、ドミノ・ピザのマーケティング部門に聞きました。
お客さまに「驚き」や「ワクワク」を届ける狙いで企画した、トナカイのピザデリバリ―。
2016年11月、「本物のトナカイがピザをデリバリーする」というキャンペーンを告知し、それがソーシャルメディアを中心に話題化、動物愛護団体から非難・クレームを受けたことがありました(トナカイの制御が難しいという理由で、結局その冬は実現を見送ったのですが…)。そうした団体から、何らかの指摘が入るであろうことは、もちろん企画段階から想定していました。
ならば、なぜ実施したのかという声が聞こえてきそうですが、世の中に向けて何かを投げかけたら、さまざまな反応が返ってくるのは必然。賛否両論あるのは世の理です。寄せられる反応は、ある程度予測を立てて対策を講じておきますが …