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小売り・メーカーの販売戦略に生かす! Amazon研究

米国からレポートするアマゾンまみれの1日 「Amazonは私たちの生活に どう浸透するのか」

三浦 茜(Scrum Ventures VP of Marketing/プロダクトハンター)

私は日本を離れ3年前から米国・サンフランシスコに住んでいます。アマゾンのお膝元のシアトルほどではないですが、サンフランシスコもアマゾンの新サービスが試験的に実施されているエリアです。生活者にとってアマゾンは買い物するだけのものではなく、朝起きてから夜寝るまで、生活の至るところに入り込み浸透しています。では実際にどのようにアマゾンが生活の一部となっているのか、私の生活の時系列に沿って紹介します。

[8:00]
朝起きてAlexaに天気を確認

「Alexa、今日の天気は?」「今日のサンフランシスコの天気は、午前中は小雨、午後は短い雨が降るでしょう。最高気温は15度、最低は12度です(実際は英語)」。アマゾンが2014年に発売をスタートした筒状のデバイスAmazon Echoに話しかけると、搭載されているボイスアシスタントAlexaがこたえてくれます。天気以外にも、好きなスポーツの試合結果、今朝のニュースサマリーなども。これまでであれば、スマートフォンを手に取って、天気アプリをタップして…というプロセスを経ていた情報に、すべて声でアクセスできるのです。数ステップの差ではありますが、声で気軽に情報にアクセスでき操作感は非常に快適です。我が家は写真のAmazon Echo Dotと合わせて2台をキッチンと寝室それぞれに配備しています。

[8:30]
シャンプーが切れそうなのでAlexaで注文

もちろんアマゾンのデバイスなので、商品を注文することもできます。「Alexa、シャンプーをオーダーしておいて」と頼むと、具体的なシャンプー名を指定しなくても「前回購入したこのシャンプーですか?」と提案をしてくれます。日用品は同じブランドを使うことが多いので、「それでお願い」で注文完了。あとは届くのを待つだけ。Alexaは使用開始時にスマホのアプリを使って自分のAmazonアカウントに連携させる必要があります。その連携しているアカウントの購入履歴から、私が買うであろう商品を予測。そして連携アカウントのクレジットカードで支払いも自動的に完了してくれます。

[8:50]
出勤前にAlexaにスターバックスでコーヒーをオーダー

Alexaには、アマゾン以外の商品を頼むこともできます。「Alexa、スターバックスでいつものメニューをお願い」と伝えれば、「カフェラテのグランデサイズをハワードストリートのお店で用意します。税込み4.25ドルです。進めてよいですか?」「お願い」「オーダー完了しました。10分ほどで用意ができます」といったやり取りに。家でAlexaにお願いしたコーヒーを、通勤途中のスターバックスでピックアップすることもできるのです。AlexaにはSkillsと呼ばれるサードパーティーが提供する機能があり、この機能はスターバックスが提供しているSkillsです。Skillsはスマホのアプリのようなもの。Alexaに使いたいSkillsをインストールすれば、Alexaができることが増え、利用の幅が広がります。現在ではすでに7000を超えるSkillsが提供されています。

[9:00]
Amazon Audibleを聞きながら通勤

私はオフィスまで20分ほどかけて徒歩通勤しています。徒歩通勤中はアマゾンの「Audible」アプリを活用。オーディオブックを聞くこともありますが、主に私が聞いているのはチャンネルと呼ばれるポッドキャストやラジオのような10分~30分の番組。米国は音声コンテンツが非常に充実しており、Amazon Audibleでも有名メディアがニュースを配信していたり、ラジオドラマ、コメディ、ビジネスTIPSといったコンテンツが配信されています。アマゾンは独自でこうした音声プログラムの制作も行っています。

[12:00]
ランチはAmazon Prime Nowでレストランからデリバリー

お昼時は「Amazon Prime Now」を使ってレストランからランチをデリバリー。レストランを選び、メニューを選び、オフィスの住所まで届けてもらいます。東京でもUberのフードデリバリーサービス「UberEATS」(ウーバーイーツ)が開始しましたが、サンフランシスコでは、UberEATSやAmazon Prime Nowに加え、Caviar、Postmates、DoorDashといったレストランの料理を届けてくれるサービスがしのぎを削っています。Amazon Prime Nowは、1回20ドル以上のオーダーでお届け無料。この日は同僚と一緒にカレーを頼みました。デリバリーしてもらえるので、お昼休みに徒歩で行ける範囲以外のお店もトライすることができ、ランチのレパートリーが増えました。

[13:30]
Amazonロッカーからサイズが合わなかった服を返品

オフィス近くのセブン-イレブンにはAmazonロッカーが設置されています。荷物の受け取りだけでなく、返品時にも活用できるので重宝しています。返品は、梱包し直した商品を持参し、返品用のコードを入力してロッカーに入れるだけ。返品が簡単なのは、ネットでの買い物のハードルを下げてくれますよね。アマゾンにファッションのイメージはないかもしれませんが、実は独自のファッションブランドを7つも擁しており、米国では昨年百貨店チェーンのメイシーズを抜いて、アマゾンが最も衣料品を販売しています。

[14:00]
オフィスの備品をアマゾンで購入

オフィスで使用する備品類もアマゾンで購入。コピー用紙から普段食べるスナックまで。なんでも揃うアマゾンです。小さなチームなので、時々「Amazon Pantry」を使うことも。Amazon Pantryは食品や日用品をお買い得価格で購入することができ、まとめて一箱あたり5.99ドルで届けてくれるプライム会員向けのサービスです。アマゾンが選んだ特定のセレクションから5アイテムを注文すれば、その料金も無料になります。日本でもはじまっているAmazon Pantryですが、日本版は290円。だいぶお得ですね。

[18:00]
Style Code Liveで最新トレンドをチェック

アマゾンがニューヨークから生放送している番組「Style Code Live」もたまに見ています。東海岸は21時から、西海岸18時から、平日毎日30分生放送しています。5~10分単位でゲストトーク、ファッションショー、メイクショーなどのコーナーがテンポよく展開されています。ゲストは人気ユーチューバー、メイクはInstagramで人気のトレンドを紹介するなど、形式はテレビショッピングながら、非常にいまどきの内容です。もちろん紹介されているアイテムは動画下に表示され、クリックすればすぐ購入できます。コメント欄で番組に参加することもでき ...

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