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アナログメディアの進化を広告販促に生かす!

日本のテレビで起きている革新、視聴者一人ひとりがつながるテレビへ

境 治(コピーライター╱メディアコンサルタント)

「テレビ」「雑誌」「新聞」「OOH」の主要メディアで今起きている変化と、今後の進化の行方を各メディア専門家が解説する。

インターネットとつながったことで、消費者とのコミュニケーション方法も大きく変わり始めた「テレビ」。2017年に入り、どんな進化が起きるのか。

視聴率減が話題に上る中でも、テレビの持つ力はいまだ大きい。2016年には、ネットと融合したテレビの新たな手法も見られた。テクノロジーとの融合による、テレビの進化について、4つのキーワードをあげて解説する。

keyword 1「同時配信」
スマホで見るテレビ、新たな視聴方法に注目

若者を中心に、「いつでも・どこでも好きなものが見られる」スマホと比較して、「テレビは不便だ」と感じる声が増えている。決まった時間にテレビの前に座っていないと、見たいものが見られない。そんな声を受けて、スマホでもテレビを視聴できる仕組みが徐々に整いつつある。

特に注目したいのが「テレビ放送のネットでの同時配信」だ。NHKでは、2015年からこの同時配信の実証実験を実施している。特に、注目したいのが、2016年11月~12月に行われた実験で使用されたアプリだ。今放送されている番組が見られるだけではなく、画面をスクロールすると過去の番組も遡って見ることができる。同時配信と見逃し再生をセットにしたUIはやはり便利。こうしたNHKの実証実験を機に、各民放局も取り組みを始める可能性がある。

テクノロジー面で可能になったとしても ...

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