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変化するメディアビジネスと広告倫理

元グリー副社長に聞く、ビジネス成長とメディア倫理のバランス

山岸広太郎(慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長)

ビジネス成長と倫理のバランスを取るのは簡単なことではない。メディア事業に長く携わり、成長期にあったグリーを副社長としてさらに大きくし、現在はベンチャーキャピタルの代表取締役社長として企業ビジネスを支援する山岸広太郎氏に、自身の経験を踏まえた考えを聞いた。

―グリーとDeNAは、かつてソーシャルゲーム2強として市場をけん引してきた企業同士ですが、年末に発生したDeNAのキュレーションメディア問題についてどう感じていますか。

起こるべくして起こったことのようには感じています。ビジネスの成長と、倫理のバランスを取るというのは非常に難しい。そのバランスをどう取るかが経営の肝とも言えます。新しいものをつくっていくときに、当たり前のことを普通にやっても変化は起きない。だから今までにないことをしようとするわけですが、そのときに摩擦が起きるわけです。

最近は大学生の前で話す機会が多いのですが、『智徳の模範となるような社会の先導者たるべし』、という福澤諭吉の言葉を伝えます。この「智徳」とは、知恵の「智」(インテレクト)と徳義の「徳」(モラル)なのですが、福澤諭吉は、それをさらに「私」と「公」に区別し、「私徳」、「公徳」、「私智」、「公智」の4つのカテゴリーに分けました【表】。中でも福澤諭吉は、大事なのは物事の重要性を判断して、現状において大事なことを見極められる「公智」だと諭しています。この話は …

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