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変化するメディアビジネスと広告倫理

キュレーション「メディア」とポスト真実「情報」の課題

佐藤卓己(京都大学大学院 教授)

2016年、キュレーションメディアの運営体制が社会問題化するなど、IT産業におけるメディアビジネスのあり方や倫理観に大きな注目が集まっています。この問題をきっかけに改めて、「メディア」や「情報」「広告」というものが持つ根源的な意味や特性に目を向け、その本質を踏まえた、議論が必要ではないでしょうか。メディア・情報をアカデミックに研究をされる研究者の方々に考察を聞きました。

「メディア」という言葉の成り立ち

メディア史家として読み込む資料の大半は、今なお活字媒体である。2016年末の不祥事報道まで、キュレーションメディアという言葉は知っていても自分で利用したことはなかった。今回の事件の発端はいわゆるパクリ疑惑だが、一般人のブログなどから無断引用された質の低いコンテンツに批判は集中していた。キュレーションメディア問題は、形式(メディアなのかプラットフォームなのか)と内容(「ポスト真実」時代の情報)の両面から考察すべきだろう。

形式の問題では、キュレーションサイトが新聞や放送のようにコンテンツに責任を持つメディア(報道ビジネス)なのか、外部のコンテンツをのせるだけで自らは内容に責任を持たないプラットフォーム(媒介ビジネス)なのか …

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