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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

日本市場で独自の変化を遂げる百年鍋「ル・クルーゼ」

ル・クルーゼ ジャポン

時代を先駆けたカラフルな鋳物ホーロー鍋は、職人の技術と品質を高い状態に保ち続け、90年以上たった今でも代々受け継がれる「百年鍋」となった。

(左)1925(右)2017

100年ブランドに向けて、伝統を保ちながら進化を続ける

ル・クルーゼは今から90年ほど前の1925年に鉱物資源に恵まれた北フランス郊外の小さな村、フレノワ・ル・グランで、鋳物とエナメル加工の2人の熟練職人によって誕生した。村の人口と3000人ほどの工場の従業員数がほぼ同じというほどの小さな村は、今では「ル・クルーゼ村」と呼ばれている。現在、世界70カ国以上で親しまれているが、工場は今もここにしかない。

当時はまだ黒の鋳物鍋が主流であった中、鋳物にホーロー加工をし、オレンジ色の鮮やかな鍋を産み出したことは画期的であった。

「利便性や機能性重視で、キッチンに色物が必要だというファッション性の考えがなかった当時、新しい息吹が吹き込まれたと思います」(ル・クルーゼ ジャポンPR&ブランドコミュニケーション マネージャー堀内亜矢子氏)。審美眼や美意識の高いフランスで商品の良さが口コミで広まり、海外にも展開するようになった。そして、日本にも26年前に進出した。

日本発売当時は、鋳物ホーロー鍋特有の重さや、使い方がわからないという点から、はじめは支持を得ることに苦戦したという。しかし、フランスに修行に行っていた料理家が雑誌やメディアでル・クルーゼ鍋を使用すると問い合わせが殺到。さらにル・クルーゼのオリジナルレシピ本が出されたことをきっかけに、ブームに火が点いた。今ではマーケットの大きさがアメリカについで2位というほどだ。

親から子へと、代々ずっと大切に引き継いでいきたい鍋、そして、毎日使っても、百年でも持ちこたえる耐久性を持つ鍋、という意味を込め、昨年からは「百年鍋。」というコンセプトのもとブランドを展開している。すぐれた熱伝導と、独自のスチームコントロール機能で、素材の雑味を逃しながら、旨みと栄養をしっかりと閉じ込めるとユーザーからの評価も高い。

しかし、より良くするためのマイナーチェンジも欠かさない。昨年は …

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