購買行動の変化に対応できない小売りの課題
スマートフォン、ソーシャルメディアの浸透は消費者の購買行動を大きく変容させた。いつ、どこで「商品を欲しい」と思う瞬間が訪れるかわからないし、消費者は「欲しい」と思った時すぐに、購入までできる仕組みづくりを企業側に求め始めている。アクセンチュア、リヴァンプを経て、直近では良品計画のテクノロジーアドバイザーとして「MUJI passport」の立ち上げをサポートしてきた濱野幸介氏は、実店舗を持つ企業のマーケターと話をする中で、消費者の購買行動の変化が大きな課題になっていると考えていた。
「『MUJI passport』など、各社ともにポイントカードや情報発信の機能を担うスマートフォン向けアプリは開発が進んでいる。しかし購買の機能はまだ、PC・ブラウザが中心で、スマートフォンアプリやソーシャルに対応した仕組みに変革ができていない。消費者が『欲しい』と思うモーメントすべてに、購買機能を差し込んでいくような対応が必要になっている」と濱野氏は話す。
そんな課題を解決するソリューションを提供したいと、濱野氏がCEOとなり2016年11月にECとCRMのAPIプラットフォーム「prismatix」を提供する …
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