広告マーケティングの専門メディア

           

マーケターのキャリアデザイン

売り手市場だからこそ難しい!?デジタルマーケターの転職事情

IoTにAIと、日々、社会や生活を変えるテクノロジーの話題に事欠かない現在、経営層にもデジタル活用の重要性が浸透しつつある。そこでマーケターの中でも特にデジタルに精通した人材は、引く手あまたの状況と言える。しかし売り手市場でありながら、編集部の取材では、なぜか最近、困難な状況に陥っているデジタルマーケターが多い…という声が聞こえてくる。デジタルマーケターとして外資系企業で3回の転職を経験したAさんに、その内情を聞いた。

―デジタルマーケターを採用したい企業は多いのではないでしょうか。

確かにオファーは多く売り手市場なのですが、周囲を見ても、ここ2年ほど、困難な状況に陥ってしまうデジタルマーケターが増えているんです。実は僕も経験したのですが、外資系企業の場合には本国の判断で採用が決まった後に、行くはずの部署の予算が大幅にカットされる、ひどい場合には日本から事業撤退することになり、就くはずだったポジションがなくなる…ということも。

それ以来、「日本市場でのシェアが低い企業は要注意!」と思って、入社を決める際には時価総額や株価の他、世界市場でのシェア、日本市場でのシェアを注意深く、確認するようになりました。外資ならではの落とし穴だと思います。僕の場合には本国からやってきた上司が「部員を全員、ネイティブな英語のスピーカーしてほしい」と言い出して、退職のプレッシャーをかけられる…という経験もしました。

―職場の環境は、どんなふうに調べているのですか。

これまでに転職で失敗もしたので、僕は入社を決める前に ...

あと56%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

マーケターのキャリアデザイン の記事一覧

スタートアップに学ぶ!「デジタルエフェクチュエーション」とは
人工知能時代のマーケターの役割を考える
独立・起業という道を歩み始めたマーケターの選択:B2Bhack.com・飯室淳史さん
独立・起業という道を歩み始めたマーケターの選択:ドックジャパン・矢村功さん
プロフェッショナル人材、BtoBマーケターの仕事と未来
売り手市場だからこそ難しい!?デジタルマーケターの転職事情(この記事です)
マーケター「私のキャリアデザイン」:フェラーリ・ジャパン 遠藤克之輔さんの場合
マーケター「私のキャリアデザイン」:マザーレンカ・金野泰光さんの場合
マーケター「私のキャリアデザイン」:東洋ゴム工業・森国良征さんの場合
マーケター「私のキャリアデザイン」:中川政七商店・緒方恵さんの場合
デジタル時代の今、レガシー宣伝部のリ・ポジショニングを考える
日本企業のマーケティング組織はどうあるべきか?
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する