2016年は、テレビがネットの話題を追いかけてブーストさせる現象が相次いだ。典型的なのは「文春砲」のスクープが次々と話題になり、それをテレビが増幅してさらにネットが沸騰したことだ。あるいはドラマ『逃げ恥』で、ネット上で「恋ダンス」が話題になり視聴率も上がっていったことも同様だ。
テレビにとってネットを味方につけ利用することで、ブームづくりや視聴率に影響を及ぼすことが可能になってきた。少し前までの「ネットはマスを動かせない」と言われていた状況から、時代がひとつ進んだのだ。今年はこの傾向にさらに拍車がかかり、テレビとネットの相乗効果から生まれるヒットが相次ぎそうだ。
一方テレビ各局の視聴率は“微減”を続け …
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