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発売21年目を迎えた明治「ガルボ」、ライフスタイル変化に合わせたリニューアルが愛される秘訣に

明治

今やコンビニや駅売店の定番菓子となった「ガルボ」シリーズ。時代に合わせ、サイズ感やコーティング加工に工夫を凝らし、発売から20年を迎えた現在でも売上を伸ばし続けている。

(左)1996(右)2016

ライフスタイルに沿って商品のかたちを変える

チョコレートなのにザクザクとした食感が特徴の明治「ガルボ」は1996年9月に発売された。人気上昇中の広末涼子さんを起用したテレビCMを大々的に投下し、センセーショナルなデビューを飾った。

ガルボが開発された当時は、クッキーとチョコレートとが分かれた「たけのこの里」のような商品がほとんどだった。研究所所長の、「もっとチョコと焼き菓子とが一体感を持って食べられる商品ができないか」という発想がきっかけとなり、開発がスタートした。試作品第一弾は、乾燥させたスポンジケーキのようなものにチョコレートを染み込ませる独自の「含浸(がんしん)」製法(2002年特許取得)を使い作成。そこから改良を続け、濃厚なチョコレートなのにサックリとした食感が楽しめるガルボを完成させた。

商品はコンビニを中心に販売した。というのも、「当時はコンビニの棚に並ぶチョコが雑誌で紹介されるなど、コンビニはチョコの最先端情報発信基地だった」(菓子商品開発部・古瀬紀子氏)からだ。狙いは的中。ガルボは、会社で食べるおやつをコンビニに買いに来るOLから支持され、人気に火がついた。「ものすごい売れ行きだったようです。発売から1年後には定番商品となり、リピート買いされるようになっていました」(菓子マーケティング部・木原純氏)。

だが数年たち、毎年追随してくる新商品の中で勢いに翳りが出始める。その状況を打開するために投入したのが、コンビニ専用品として2005年に発売した「ガルボ ミニ」だ。菓子のサイズを小さくしただけでなく、つまんだ時に手にチョコがつきにくいようにチョコレートにコーティング加工を施した。「2000年代に入ると、社内で一斉にお茶の時間を持つのではなく、自分のデスクで仕事をしながら、好きなタイミングで食べるスタイルに移っていきました。ガルボミニは、そうしたライフスタイルに合わせてリニューアルした商品です」(古瀬氏)。

2012年に「初代ガルボ」の販売は終了したが …

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