リアル×Webの行動をつなぐ手がかり「マイクロモーメント」
グーグルが提唱する「マイクロモーメント」は、モバイルの普及によって変わった、生活者の情報摂取行動とそれに伴う企業活動の変化を示唆している。
スマホが変えるマーケティング 欲しくなる「瞬間」を捉える!
日本コカ・コーラは、2016年4月にスマホアプリ「Coke ON」のサービスを開始した。スマホ自販機とスマホアプリを利用して、デジタルとリアルを行き来した新しい体験をユーザーに届けている。ユーザーのどのような「瞬間」を捉えて、ブランド体験の質を高めているのか。
スマートフォンと自動販売機を連携させた「Coke ON」。
日本コカ・コーラ マーケティング本部で、長くデジタルマーケティング施策に携わってきた、IMC iマーケティング統括部長 豊浦洋祐氏。「長年、命題にしてきたのは『デジタルを使って、いかに生活者との接点をつくっていくか』ということ。ただし、生活者を取り巻くメディア環境の変化に伴い、接点の持ち方も徐々に変化してきました」と話す。
オウンドメディアやメルマガを通して、商品ブランド起点の情報発信をしてきたが、その効果やパワー・アクティブユーザーは年々減ってきている。その代わりを担ったのがソーシャルメディアだ。ソーシャルメディアを用いたデジタル施策を続ける中で「プラットフォーマ―を介さず、企業主導のプラットフォームをつくることができないか」と検討を始める。
こうして2年ほど前から構想を重ねて開発したのがスマホアプリ「Coke ON」のサービスだった ...