生成AI広告、TikTok規制法、X離れにブルースカイ 2025年の米国・マーケティングはどこに行く?
ここ数年の人工知能(AI)の発達により対応を迫られている米マーケティング業界。2025年はどのような年になるのだろうか。
米国広告マーケティング事情
ハンバーガーやステーキなど不健康な食事のイメージが強いアメリカだが、ヘルシーでフレッシュな食材を宅配便で取り寄せ、それを家庭で調理する「Meal Kit」(ミールキット)産業が今年に入ってから大きく業績を伸ばしている。食品市場リサーチ会社Packaged Factsのレポート「Meal Kit in the U.S.」では、米ミールキット市場は現在20億ドル(2058億円)に達し、2025年までに350億ドル(3兆6000億円)まで成長すると予測している。
現在150社はあると言われるミールキット宅配会社の中で、突出している企業のひとつが2012年創業の「ブルーエプロン」(1)。今年は前年対比で売上を5倍に伸ばすほど好調だ。ブルーエプロンをはじめ各社ミールキットの仕組みは簡単。まずWebサイトのメニューから好きな料理を選択し購入すると、大体2日から5日で自宅にミールキットが届く(送料込み)。仮に不在中で玄関口に届けられたとしても、一日分のアイスパックが梱包されているので安心だ。箱の中には料理に必要な食材と調味料がすべて同封されているので …