メディア&クリエイティブ 時代に合わせて企業理念の表現は変わる!――CASE1 日立製作所
創業の理念や、世の中への提供価値など、その企業が持つ『DNA』は、時代が変化する中でも普遍なものと言えます。しかし、その伝え方は、消費者の価値観や行動パターン、メディア環境の変化に合わせて変えることが求められます。企業広告におけるメディア選定とクリエイティブの考え方について、企業広告に継続的に力を入れる4社に聞きました。
企業広告の想像を絶する!?効果
企業ブランディングを目的とした広告・コミュニケーションには、その企業の創業理念やビジョン、また風土やキャラクター性が込められるもの。時代が変わっても、それらの要素は基本的に変わりませんが、消費者の価値観・志向の変化にあわせて、伝える際の切り口や表現は、変える必要があるのでしょうか?企業と密に連携して、コミュニケーション活動を支えてきたクリエイティブディレクター・岡康道さんに聞きました。
大和ハウス工業「ここで、一緒に」嘘篇
ひとつのクライアントと長くお付き合いし、企業広告・ブランド広告をつくり続ける―TUGBOATの仕事は、そうしたスタイルのものがほとんどです。例えば、大和ハウス工業とは11年、富士フイルムとは10年もの間タッグを組み、企業広告をつくり続けてきました。企業ブランドは1年や2年では完成しません。ある程度の年月をかけなければ企業広告の効果は出ませんから、覚悟を決めて腰を据えて取り組む必要があり、結果、自然と長期プロジェクトになるのだと思います。
企業広告を制作するにあたり、「時代との関係性」を意識したことはありません。僕らの仕事は「ヘアメイク」に似ているかもしれません。その企業の …