韓国第2の都市・釜山。この地で開催される国際広告賞「釜山国際広告賞(ADSTARS)」は、今年で9回目を迎えた。世界60カ国以上から、1万8000点あまりの作品がエントリーされ、その数は過去最多を記録した。ここでは受賞作品の中から、特に高い評価を得た事例を紹介する。
01 PR部門 グランプリ
もはやアワード常連、『バーガー戦争』休戦キャンペーン
バーガーキング+PEACE ONE DAY
「McWhopper」
カンヌライオンズ2016でもメディア、プレス、プリント&パブリッシング部門でグランプリを獲得するなど、もはや国際広告賞受賞の常連作品となった、バーガーキングのキャンペーン。
非営利団体PEACE ONE DAYのスローガン「WHO WILL YOU MAKE PEACE WITH?(あなたは誰と和解する?)」に賛同し、2015年9月21日の「国際平和デー」に合わせて、ニューヨーク・タイムズ紙とシカゴ・トリビューン紙に全面広告を掲載。マクドナルドに対して「ライバル同士、長年繰り広げてきた『バーガー戦争』を一時休戦し、それぞれの代表的なハンバーガーであるマクドナルドの『ビッグマック』とバーガーキングの『WHOPPER(ワッパー)』を融合させた『McWhopper(マックワッパー)』を共同開発しよう」と持ちかけた。世界でも高いブランド力を誇る2大バーガーチェーンがコラボレーションすることで、より多くの人々の関心を喚起することを狙った取り組みだ。
両社の本社があるシカゴとマイアミの中間地点であるジョージア州アトランタに...
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