退化しつつある言葉の表現やコミュニケーション 緑の力で潜在する人間の本能を刺激する―濱野周泰の広告観
樹木の利活用・分布・分類に関する研究を専門に活躍している樹木学者の濱野周泰さん。「大手町の森」や「ののあおやま」など、自身が参画する都市開発プロジェクトの広告やプロモーションを見て感じた変化とは?異分野の視点から語ってもらった。
私の広告観
マンガ家・イラストレーターの江口寿史さんは、1977年に『週刊少年ジャンプ』でデビュー。その後、ヒットメーカーとして日本のギャグマンガを革新させてきた。また、活躍の場をイラストレーションに広げ、独自の画風によって、広告、雑誌・小説の装丁、CDジャケット、キャラクターデザインなど多彩な分野で今に至るまで「江口ワールド」を広げている。
昨年9月、江口寿史さんの38年に及ぶ画業のほぼすべてを網羅した作品集「KING OF POP 江口寿史 全イラストレーション集」が刊行された。今までも江口さんのイラスト集は数多く出版されてきたが、大きな違いは「イラスト分野の仕事で描かれた作品のみではなく、漫画絡みの扉や表紙、漫画作品のコマ絵」もすべて「江口寿史の絵」として初めて掲載したことだ。デビュー作「恐るべき子どもたち」、大ヒット作「すすめ!!パイレーツ」「ストップ!!ひばりくん!」、文藝春秋漫画賞を受賞した「江口寿史の爆発ディナーショー」を始め、過去の画集未収録作品や未発表も網羅。2冊組みで総ページ数430ページ超、収録総数は850点に及ぶ。
そして時期を同じくして昨年9月19日より、「江口寿史展 KING OF POP」と題した巡回個展が、北九州市漫画ミュージアムを皮切りにスタートした。各会場によって点数や期間は異なるが、約300点、会場ごとに約2カ月間行った。
「画集も巡回展も、見た人にあらためて驚きを与えたのではないでしょうか。それくらいの自信を持って世に出しました。僕は『週刊少年ジャンプ』でデビューして約6年間連載したのですが、雑誌が超のつくメジャー誌なので、僕とマンガの知名度はすぐに高まりました。
しかし …