「育休取れますか?」広告マスコミ界の男性育休事情2016
実際にどれぐらいの人が育児休暇を取得しているのでしょうか?編集部では、広告・マスコミ・企業の宣伝広告関連組織で働く方々に「育児休暇に関するアンケート調査」を実施しました。
広告・マスコミ界「夫の育休とれますか?」
マスコミ界の男性の間では、育休はどの程度浸透しているのか。フジテレビジョンでFODのコンテンツ班チーフを務め、自身も2児の父である中冨氏に話を聞いた。
中冨さんは、動画プラットフォーム「FOD(フジテレビオンデマンド)」のコンテンツ事業部のFODコンテンツ班チーフ。FOD内で提供するドラマやバラエティ、映画などのコンテンツの調達を担当している。
マスコミ業界で15年ほど働いていますが、この業界では育児と仕事の両立は難しいと感じることが多々あります。特に制作の現場は、働き方も特殊。育児のために十分な時間を取るのは困難だと思います。私は以前2年ほど制作部隊にいた時期があったのですが、その時期は土日でも休みが取れない時期が続くこともありました。
やりがいのあるも仕事が多いので、それだけ仕事にのめり込めるもと言えますが、会社が働く環境を整えようとしても、マスコミ業界人は、どうしてもワークライフバランスがワークに偏りがちな人が多いように思います。共働き家庭も多いですし、あとは子供をつくらない選択をする家庭も結構ありますよ。フジテレビの場合には、子育て世代の30代くらいの中堅社員が割合的に少なく、30代で働き盛りな上に、仕事が集中してしまうことも原因としてあると思います。
そんな環境なので、育児のために、男性社員で休暇を取得している人は周囲にはいないです。グループまで広げると、取得している人はいると聞きますが、それでも稀なケースと言えます。
当然、女性社員は育休を取っていますし ...