「リサーチ・デザイン
─経営知識創造の基本技術─」
田村正紀 著
企画書を通したいなら、根拠を示して論理的に説得すべき。本書には定量的・定性的データの揃え方と加工方法について、具体的かつ分かりやすく書いてある。ビジネスマンにお勧め。
どのようなストーリーが消費者の共感を醸成するのか
消費者はどのような条件が揃った時にブランドに共感し、ブランド価値が高まるのか。これは、企業が最も知りたいことのひとつではないだろうか。「マーケティング・サイエンス」という分野でこの研究に取り組むのは、相模女子大学の金森剛教授。最近は“ブランド・ストーリー”をテーマに研究している。
金森氏がこだわるのは、「企業活動の現場で使える研究」だ。徹底したリサーチを行い、データに基づいて結論を導きだす。このこだわりの原点は前職にある。野村総合研究所のリサーチャー&コンサルタントとして、24年間ほど企業のマーケティング戦略立案に取り組んできた。研究を行ううえでも、常に経営の視点を忘れないよう心がけている。
金森氏は「ブランドは大きく3つに分類できる」と言う。それは …
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