ニベアクリームに聞いた、ブランドを再ブレイク化させる仕掛け
100年以上の歴史を持つ『ニベアクリーム』の売り上げが、ここ数年好調だ。きっかけは、2013年に端を発したネット上の口コミ。しかし、口コミは一過性のもので、ブランド側にはコントロールできない。どのようにして口コミと向き合い、売り上げを伸ばしているのか。
ロングセラー商品の活性化アイデア
「ニコニコ超会議には、3年連続で出展をしています。昨年は、から揚げと、ソーセージに切り込みを入れてかわいらしくアレンジした『ソーセー人』をトッピングし、大変好評でした」と、同社営業本部 販売戦略部 課長の大山武志氏は話す。
さらに、ネットで話題になった商品がある。2015年に発売された『おにぎり茶づけ』だ。お馴染みのパッケージに包まれたカップの中には、『お茶づけ海苔』一食分が入っている。なんとこの商品、コンビニで好みのおにぎりを購入して、自分好みのお茶づけをつくる。梅おにぎりなどで定番の味を楽しむ人から、シーチキンや焼きおにぎりなどで新しい味に挑戦する人まで、若年層を中心に盛り上がった。
このように、おかずをのせたり、ごはんの味を変えたりすることで、新しいお茶づけスタイルを楽しむ若者が増えている。「2014年から、好きなおかずや地元の食材をのせる食べ方を提案した、“日本の上に何のせる? ”プロジェクトを行っています。CMでは、北海道産のホタテをバターでソテーしたものをのせ、お湯の代わりに温かいミルクを注いだ『ほたてバターのミルク茶づけ』をご紹介。その他にも …