ニベアクリームに聞いた、ブランドを再ブレイク化させる仕掛け
100年以上の歴史を持つ『ニベアクリーム』の売り上げが、ここ数年好調だ。きっかけは、2013年に端を発したネット上の口コミ。しかし、口コミは一過性のもので、ブランド側にはコントロールできない。どのようにして口コミと向き合い、売り上げを伸ばしているのか。
ロングセラー商品の活性化アイデア
ハウス食品が1966年に発売した「ハウス シチューミクス」は、今年50周年を迎え、これまで停滞気味であったコミュニケーション活動に再度力を入れ始めている。
since 1966
ハウス食品 事業戦略本部 食品事業二部 ビジネスユニットマネージャー
渡辺眞弓氏
「シチューミクス」開発のきっかけとなったのは、お湯でプリンがつくれる粉乳入りプリンの素「プリンミクス」の発売(1964年)と成功だ。同商品の需要が落ち込む冬場に、工場の機械を活用する粉末商品が開発できないか検討。当時の開発担当者が学校給食のクリームシチューを着想した。
シチューは、認知は得つつあったが、当時の一般家庭では食経験のほとんどないメニューだった。そこに可能性ありと判断して、「粉末のシチューの素」開発に着手。日本の食卓の圧倒的主役であったお米の「おかず」としても合う味わいを追求して試作を重ね、ついに発売に至った。
しかし ...