主要企業の宣伝部門のプロフィールを大解剖
時代の変化に合わせて、宣伝部門が関わる領域は広がり続けている。こうした中、組織の規模感や就業スタイル、人的リソースの配分はどうすべきか。まずは宣伝部門のプロフィールをまとめた。
宣伝部門の組織と実態2016
現状、自分たちが理想とする機能を満たしていないと考える宣伝部門は少なくない。課題感の正体を明らかにすべく、自社の宣伝部門に不足している点と、身に付けたい知識・スキルについて本音を聞いた。
「」では、宣伝部門が抱える「組織」に関する課題感を明らかにした。その課題感を踏まえ、「現在の宣伝部門は、十分な人数・機能を満たしていると思うか」を尋ねたところ、約7割が「満たしていない」と回答。有力企業34社の宣伝部門も、半数以上が「満たしていない」と答えた。
満たしていないと思う点について聞くと、「各種マーケティングデータから有効な仮説を導き出す、高度な分析力」「マスターゲットの時代のプランニング思考が根強く、ニッチなマスターゲットを洗い出して、きめ細かく当てていくスキル」「変化するデジタルメディア環境やサービスへの知見、不透明な広告取引に関する知識などが不足し、新たなコミュニケーション手法の開発、コストの適正化への取り組みが遅れている」「依然として従来型の宣伝の枠組みが中心であり、統合型のコミュニケーションを担うところまで至っていない。また企業の急速なグローバル化の一方で、宣伝部門がグローバルな本社機能としての宣伝を統括する役割を果たせていない」「所管する店舗数、制作する媒体量が膨大で、クリエイティブ力向上に向けた時間がまだまだ足りない」「近年のデジタル化の中でお客様の購買行動は急速に変化している。その変化を十分に理解した上で適切なデジタルマーケティングを展開する必要があるが、デジタルに関する知識は不十分」といった具体的なスキルの不足。「部門横断の取り組みを推進していくためには …