コミュニケーションが多様化するにつれ、クリエイティブチームも多様な人材が関わるようになっている。またブランドの重要性がさらに強まるにあたり、共にブランドを築くような、よりパートナーシップの強い関係性や、社内のクリエイティブチームにも注目が集まっている。これからのクリエイティブにおける、チームの姿とは?社内・社外の関係性を超えた、より良いクリエイティブを生み出す新しいチームのあり方を考える。
三越伊勢丹ホールディングス 執行役員 営業本部 マーケティング戦略部長 早川 徹氏
花王 作成部門 統括 多治見 豊
“生活者都合”でクリエイティブチームをつくる
―コミュニケーションにおいて良いクリエイティブを生み出すためには、チームのあり方が非常に大切だと感じます。どのような組織体制をとられているのか聞かせてください。
早川▶ 当社は全国キャンペーンを年間10回ほど行いますが、そこでは部署を超えた横断的なプロジェクトチームを編成します。企業姿勢として大切な「顧客基点」とは、「お客さまの目に、どう映っているのか?」ということ。だからこそ、セクショナリズムに陥らない組織づくりをしています。
多治見▶ 花王ではかつて、プロデュースと広告デザインは別会社で行っていました。ですが …
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