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落語は飲食店と同じ 「空気を読む力」が何よりも大事

柳家花緑

人間国宝5代目柳家小さんを祖父にもち、自らも戦後最年少の22歳で真打に昇進した柳家花緑さんは、古典落語はもとより、これまでにない現代の落語にも取り組み、敷居が高い古典芸能という落語のイメージを払拭して、多くの人々に親しまれてきた落語本来の姿を取り戻そうと奮闘している。

柳家花緑(やなぎや・かろく)さん
1971年東京都生まれ。中学卒業後、祖父で人間国宝の5代目柳家小さんに入門。94年戦後最年少の22歳で真打に昇進。古典落語はもとより、新作落語を洋服と椅子という現代スタイルで口演する"同時代落語"といった新しい落語の未来を拓く活動にも取り組む。番組の司会やナビゲーター、俳優としても活躍中。

芸だけがものをいう超実力主義の世界

「伝統芸能は世襲性であることが多いですが落語は違います。落語家は、この人と思った師匠の門戸を叩いて弟子入りするところからはじまりますが、そういう意味で言えば、自分はイレギュラーな落語家だと言えますね」と話す柳家花緑さんは、落語家初の人間国宝で長年落語協会の会長を務めた5代目柳家小さんを祖父に、6代目柳家小さんを叔父に持つ、いわゆる2世の落語家だ。

現在プロの落語家は東京と上方(大阪)を合わせて約750人。花緑さんによると、2世落語家はそのうちたったの23人だという。なかでも花緑さんは偉大な祖父を持つサラブレッド。だが、落語の世界では生まれや血筋は関係ない、笑わせる技術だけが、ものを言う超実力主義の厳しい世界だ。むしろ偉大な祖父を持ったがために、「なんだい、あれが小さんの孫かい」と、がっかりされることもあったという。

「祖父と同じ道に入ったことで、こうしたことは逃れられない事実として受け止めています。でも、純粋に落語が好きな人にしてみれば血筋がどうだなんて本当に関係ない。花緑は花緑としてしっかりやっているかどうか、厳しく温かく見てくださる方がたくさんいらっしゃるのも事実です」。

1987年3月、中学校を卒業した花緑さんは正式に祖父・5代目柳家小さんに入門する。軽妙な語り口が人気となり、94年には戦後最年少の22歳で真打に昇進。現在は古典落語や新作落語に取り組み、落語の振興にも力を注いでいる。また落語以外にも …

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