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次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はオリエンタルランドで活躍する橋本愛由さんに話を聞いた。
R30のホープたち
次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのか。今回は、エフティ資生堂のパーソナルケアマーケティング部で活躍する中野ミチ子さんに話を聞いた。
エフティ資生堂 パーソナルケアマーケティング部 TSUBAKI室 ブランドアソシエイト
中野 ミチ子(なかの・みちこ)さん 26歳
富山県出身。神戸大学国際文化学部卒業。2012年に資生堂入社。2年半の営業経験の後、パーソナルケアマーケティング部に異動、TSUBAKIの商品開発業務に携わる。趣味は読書と身体を動かすことで、最近は週末にバドミントンに勤しむ。
魚谷雅彦社長の指揮のもと、マーケティングの大改革に取り組んでいる資生堂。2015年度は、若手マーケターの育成を強化する方針を打ち出し、若手営業経験者のマーケティング部門への登用を積極的に実施。中野ミチ子さんは、営業担当からエフティ資生堂パーソナルマーケティング部に配属された。
エフティ資生堂が扱うのは、シャンプーやヘアコンディショナー、ボディーソープ、洗顔料などのトイレタリー製品。中野さんはヘアケアブランド「TSUBAKI(ツバキ)」を担当するTSUBAKI室の商品開発チームで、新製品の企画立案や既存商品の新価値開発などを行っている。「営業時代は顧客視点でニーズを分析し、企業特性を生かした売り場づくりをしていましたが、マーケティングではより深くお客さまのインサイトを掘り下げていく。そこがすごく難しいと同時に、面白いと感じています」と話す。
TSUBAKI室のメンバーは7人。チーム内では日々活発な議論が繰り広げられており、赴任した当時、中野さんはその勢いに圧倒されたという。「先輩の意見を聞いて初めて気づくこともまだまだ多いですが、積極的に議論に参加するようにしています。実務における他部門とのやり取りを通じ、マーケターは社内の関係各所とともに、一つの商品をつくりあげていく舵取り役だと感じています」。
そんな中野さんには、上司から言われた印象的な言葉がある。「多くの人が介在するプロジェクトは、コミュニケーションをうまく取れれば、大きな相乗効果を生む。ただ関係者を巻き込むときは、マーケターとしての役割がブレてはいけない。そのためには“自分の意思を持つ”ことが重要」─自分が行う業務にどのような意味があるのか。なぜ、このプロジェクトをやりたいのか。自分のコアとなる信念を明確にする習慣は営業時代に徹底的に仕込まれたこともあり、関係各所とはコミュニケーションを密に取るようにしていると言う。
TSUBAKIはエフティ資生堂の主要ブランドであり、2016年3月に10周年を迎えた。2015年3月には中身の機能や使用性のブラッシュアップ、ボトルデザインを一新するなど、大がかりなリニューアルを実施。中野さんの着任早々のミッションは、TSUBAKIの主担当として周年企画の商品開発に取り組むことだった。
「マーケターとしての仕事は、写真家であり映画監督の蜷川実花さんとの周年記念のコラボ限定商品開発についての打ち合わせから始まりました。TSUBAKIが発売された2006年、私は高校生でしたが、SMAPの曲に合わせて美しい女優さんがたくさん出てくるテレビCMは鮮烈で、深く印象に残っています」と当時を振り返る。
そして、「美しく、あなたらしく。」というメッセージにより…