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宣伝会議賞

第53回宣伝会議賞「審査員から一言!」その1

『宣伝会議』3月号誌上で、一次審査通過者が発表となりました。全応募作品の中から一次審査を通過したのは、わずか1.25%。膨大な数のコピーに触れた85人の審査員の目には、今回の作品の数々はどのように映ったのか。審査員を担当いただいた方々に、本音で語っていただきました。

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赤城廣告 赤城廣治 

延々と同じ書体でつづられた応募コピーとにらめっこ。新しい価値、新しい気づきをもたらすコピーが「いいコピー」と言われるが、その条件に当てはまらなくとも、いいコピーだ!と思わせるコピーがポツポツある。それらはみな、みずみずしい「新しい何か」を突きつけてくる。そんなNEWコピーたちに、いい未来あれ!
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電通 赤松 隆一郎 

いいものには頭より先に身体が反応します。ハッと小さく息が止まる。それを選ぶことにしています。
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電通 阿部光史 

毎年のことですけど、一つのお題に対して似た企画がいっぱい来ます。最初に思いつく案はどうしても近くなっちゃうんですね。中には「同じような案がたくさん集まるんだろうなー」と考えて出さない人もいるかもしれない。でもその案のラストに他とは違う『ひとひねり』があれば、通る可能性はあります。来年にも期待します!
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電通関西支社 池田定博 

ことしは、いいなと思うものが全体の中で浮き出ていたと思いました。 入賞した表現をみてみなさんも感じてみてください。
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大広 生駒達也 

例えば野菜売り場で3本100円のキュウリを選び抜く作業。太かったり細かったり曲がってたり。やはり真っすぐな物がいいでしょうか。実は、トゲがちゃんとトゲトゲしてる物が新鮮なので、それを選ぶ人もいるかな。いずれにしろ、選ばれる物には理由がある。自分の書いたコピーを見て、選ばれる理由を想像できるかどうか。
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電通 石田文子 

心が剥き出しになっているコピーは強さがあります。尖っているので、たくさんの中でも見落としません。見つけると、ニヤッとなります。今回も何度かニヤニヤしました。
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電通 岩田純平 

「コピーは視点」みたいな話を毎年書いているのですが、もはや視点も飽和してきて、なかなか突き抜けるにはこうしたらいい、という必勝法はない感じです。それだけ皆さんのレベルが上がったということでしょうか。まったく新しいコピーなんて、知らない言語で書くしかないのではないかとさえ思えてくる、そんな審査でした。
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新東通信 岩田正一 

毎年、人と違う目線でものを見ることの難しさを感じま す。おなじ課題に取り組んで、似たようなコピーがたく さん並ぶ。似ているなぁ、と思っているとき、突然、まったくみんなと違うアプローチのコピーに出会える。審査をしていながら、ニヤッとしてしまいます。
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電通 上田浩和 

ラジオCM担当でした。判断に困ったものは、 後輩に朗読してもらいました。 そうすると原稿上だけでは分からないことが、 はっきりしてきます。来年応募されるときは、 声に出しながら書くといいかもしれません。
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BBDO J WEST 上野達生 

以前からある商品だけど、時代が変わる(僕が宣伝会議賞にだしていたころ)と、使い方が変わるものだなぁ、という切り口がありハッとしました。改めて、商品と時代との関係性が大事であることを気付かされました。
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電通九州 植原政信 

(1)ダジャレが多い。
(2)語尾が「た」で終わるコピーが多い。(過去の話は商品も心も動かない)
(3)質より量ということが見受けられる。
特に(3)は、ちょっと深刻。宣伝会議賞の出品作が増えても書いたコピーを自分で研削する習慣をつけないと成長しないと思う。来年は身も心も削った渾身のコピーを期待します。
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西鉄エージェンシー 占部邦枝

今年は、さらにレベルが高いなぁというのが印象でした。言い回しの違いでの差もありますが、人とちょっと違う視点や切り口のコピーがやはり断然目立つなぁと思いました。
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O Inc. 呉 功再 

そのコピーが出て行くのは、ご飯食べていたり、なにか探し物をしていたり、誰かと話していたり、子供寝かしつけていたり、仕事に追われたりしている場所。目立てばいいって話じゃないけど、目立たないことには始まらない。誰かの時間を奪うだけの愛と力のある一行。
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大岩直人 

最近、巡り巡って、もう一度「モノ」に拘りたいと思っています。有形無形のモノコト全部ひっくるめての「モノ」です。で、それを最適に迅速にカタチにしていく広告コピー、改めて面白いと感じています。ストーリーテリングの定番を突き抜けるような皆さんの「モノ・カタリ。」…ワクワクしながら拝見させていただきました。
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SIX 大八木 翼 

はっとするような才能に出会いたいな、といつもわくわくしながら審査をしています。当たり前ですが私たち人間は、コトバをつかってコミュニケーションをします。広告の定義が変容しつづける中、コピーは、常に、真ん中にあるべきだ、と、強く思っています。

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