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世界的ブランド「ルイ・ヴィトン」がモデルに起用したのはゲームキャラ!?

「FINAL FANTASY XIII」のキャラクター「ライトニング」を広告キャンペーンに起用した。

バーチャルヒロインが圧倒的な世界観を演出

世界的ファッションブランドである「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」。1854年に旅行カバンの専門店としてフランス・パリで創業して以来、現在まで世界で高い人気を誇り、日本でも、1978年の進出から長きに渡り憧れのブランドとして多くの人に親しまれている。

160年以上の伝統を持つルイ・ヴィトンだが、2016年春夏コレクションの広告キャンペーン 「SERIES 4」に、日本のゲームソフト企業、スクウェア・エニックス開発の世界的ゲーム「FINALFANTASY XIII」のキャラクター「ライトニング」をファッションモデルとして起用したことが話題になっている。

ライトニングは、囚われた妹を探して世界を駆け巡る勇敢なヒロイン。過酷な旅の過程で、強さと勇敢さを手に入れて成長していく。そこで、広告ビジュアルも、凛々しく勇敢なヒロイン像を打ち出したインパクトのあるものになっている。

ルイ・ヴィトンの「ウィメンズ・コレクション アーティスティック・ディレクター」であるニコラ・ジェスキエール氏は、今回のコラボに関し、「ビデオゲームのバーチャルな美は、このコレクションにおいて重要な存在。ヒロイン像や、優れたアイコンとなるような勇敢な行動をとる女性の姿を表すものを奨励しようとすれば、バーチャルな存在がブランドの創立の理念と合致するのは明らか」と、ライトニングにヒロインの本質と可能性を見出したうえで、「また彼女は、新たな描画プロセスの象徴でもある。フォトグラフィーとデザインの伝統的な原理を超えたグラフィックは、どのようにつくりだせるのか。ライトニングは、表現の新しい時代の到来を告げる存在」と説明した。

一方で、スクウェア・エニックスのゲームクリエイター野村哲也氏は、「ゲームのプロモーションではなく、キャラクター単体として世界的なブランドから声をかけていただき、再び息吹を得られたことを大変光栄に思います」とコメントしている。

「SERIES 4」キャンペーンは、ルイ・ヴィトン2014-15年秋冬コレクションのキャンペーン「SERIES 1」から続き、今回で第4弾となる。毎回ニコラ氏のコレクションのテーマに合わせ、世界的に名高いフォトグラファーによる3ないし2部作のビジュアルで構成されている。

「SERIES 1」では、選ばれた3人のフォトグラファーが、それぞれのスタイルを確立しながら、現代のファッションの個人的ビジョンを鋭く描き出している。「3つのコンテンポラリー(現代的な、時代の流行を取り入れた感覚)が一体化したハイブリットな作品」とニコラ氏はコメントしており、こうした表現方法をとったことを次のように述べている。「これは、私が親近感を覚えるアーティスティックな世界を一つにする方法でした。心から尊敬する3人のフォトグラファーから、見たこともないストーリーを紡ぎ出したかったのです。彼らのビジュアル表現は非常にパワフルで、あらゆるカテゴリーや定義を超えたもの。現代ファッションについて ...

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