高品質で低価格なモノに溢れる成熟市場、日本。この厳しい環境で価格競争に陥らないためには、当然ながら「ブランド力」が重要になります。これまで以上にブランドが重要視される昨今ですが、そのブランドづくりのアプローチは劇的に変わってきています。
図表ブランドの勝負は、「いかに一人ひとりの生活に入りこむか」にかかっている
インターブランドが2015年10月に発表した、グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2015」。トップ100のうち、上位20ブランドを抜粋した。同社グローバルCEOジェズ・フランプトン氏は「革命的な技術の発展に伴い、人々が瞬時に、真にパーソナライズされた特別な体験を求める中、ブランドは同じ速度でその要求に応えなければならない。今回発表したブランドの多くは、直感的に人々のプライオリティを見定め、一人ひとりの生活の中に入り込み、シームレスに関係性を持ち続けることによって、ブランド価値を高めることに成功している」と話した。
企業のマーケティング部門に取材に行き、話を聞くと、デジタル時代のブランディングの課題としては、以下のような意見がよく挙がってきます。
•メディア、情報の量が爆発的に増えたことで、消費者のメディア接触が断片化し、自社の情報を届けづらくなっている。
•SNSが浸透し、消費者自身の発信量が増えたことで …
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