グローバルネットワークで新たな価値を提供
消費者がリアルとデジタル空間の区別なく、自由に行動する現代。デジタルテクノロジーを駆使した体験価値づくりがブランドの競争力を左右する時代になっている。
当然ながら企業Webやネット広告など、消費者とのコミュニケーションを図る一つの“場”という捉え方だけではデジタルの活用可能性は、もはや捉えきれない。そうした企業におけるデジタル活用の変遷とともに歩んできたのが、電通アイソバーだ。同社の代表取締役社長を務める得丸英俊氏は「IoTを始め、リアルな場にデジタルが染み込んできたことでエクスペリエンスの重要性が強く認識されるようになってきた。デジタル時代は従来の広告のようにメディアという枠の中で考えるクリエイティブとは異なるスキルが必要とされている」と話す。
変わりゆくデジタルへの期待
同社は2015年6月に電通レイザーフィッシュより、名称変更した電通iXがアイソバー・ジャパンと統合して2016年1月から新たなスタートをきった企業。アイソバーは電通イージスネットワークに属するグローバルデジタルエージェンシーで、世界40カ国以上で事業を展開する。
得丸氏は「グローバルのネットワークを活用し、国内外の企業に対して国内、海外の市場を問わず、フルサービスのエクスペリエンス・デザインを提供していける体制が整った」と話す。
90年代のデジタル創成期から、この領域で仕事をしてきた得丸氏は企業戦略の進化と変遷を肌で感じてきた。「デジタルのコンテンツ、単発のキャンペーンのアイデアだけが求められた時代から変わり …
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