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和食は人と人をつなぐ強力なコミュニケーションツール

熊倉功夫

2013年、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界の大都市を中心に和食ブームが過熱している。登録の立役者となったのが、日本文化史や茶道史に精通する歴史学者・熊倉功夫さん。無形文化遺産登録の裏側や、和食の価値、人と人との絆を育む日本の食文化について話を聞いた。

熊倉功夫さん(くまくら・いさお)
1943年東京生まれ。東京教育大学卒業。文学博士。筑波大学教授、国立民族学博物館教授、林原美術館館長などを歴任。現在、静岡文化芸術大学学長。一般社団法人 和食文化国民会議 会長。著書に『日本料理の歴史』、『茶の湯といけばなの歴史 日本の生活文化』、『後水尾天皇』、『文化としてのマナー』、『現代語訳 南方録』、『茶の湯日和 うんちくに遊ぶ』、『日本人のこころの言葉 千利休』など。

和食は自然の恵みを共に味わう日本の文化

“一億総グルメ時代”などと言われるように、人々の「食」への要求がますます多様になるなか、日本の「食」は大きな変革期を迎えているという。自宅で料理をする家庭が減り、食生活の大部分を外部の食産業(外食・通販・コンビニ・ファーストフードなど)に頼る傾向がいっそう強くなり、日本の伝統的な食文化である「和食」が危機に瀕しているのだ。

そうした状況を受け、「和食のユネスコ無形文化遺産登録を目指そう」と、日本の農林水産省の主導のもと、学界、料理界、外食業界などの関係者が集まった“検討会”が2011年7月に立ち上がった。会長として中心的役割を担ったのが、日本文化史・茶道史を専門とする歴史学者であり文学博士の熊倉功夫さんである。

現在、「食」に関する幅広いテーマで活躍しているが、元は茶道史を専門に研究していた。

「日本の歴史を紐解くうえで …

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