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注目トレンド 2016

クリエイターがニッチなトレンドを“超個人的”に予測

「ファッション」「アイドル」「音楽」「マンガ」など、特定の分野に詳しい・こだわりのあるクリエイターが、自身の関心領域について独断と偏見で2016年を大予想!

アイドル
武器は歌・踊り以外のジャンルアイドルは「個人力」で戦う時代へ

秋山氏が注目する八木莉可子さん。

10周年を迎え、高橋みなみという主柱を失ったAKB48グループ。武藤十夢、向井地美音、宮脇咲良、兒玉遥など、次世代AKBと言われるメンバーがAKBファン以外の人たちにどれだけ認知されるかが、今後のAKB48を左右すると思います。そう、グループとしてよりも、個人がどれだけ個性を持って出ていけるかが重要です。卒業した川栄李奈は、おバカ呼ばわりされたのが悔しかったからかは分かりませんが、在籍中から本人の努力で、女優として認められてきました。ドラマ『ごめんね青春!』での演技もよかったし、僕は見ていませんが、舞台『AZUMI 幕末編』での演技の評価もかなり高い。成熟したAKB48グループは、歌って踊れてかわいければいいという時代は終わって、他のジャンルでも戦える実力を持った、ひとりでも戦える「個」の力が重要になってくると思います。

でんぱ組inc.は、最上もがのビジュアルの美しさ、夢眠ねむのアイドルの趣味とかじゃない本物のアート活動など、今でも他のアイドルグループとは一線を画していますが、2016年はメンバーそれぞれが全く違う活動をして、より一層「個」としても際立ってくるような予感がします。

新しいアイドルグループの動きとしては、原宿駅前ステージで歌って踊る「原宿駅前パーティーズ」は、「ふわふわ」「原宿乙女」「原宿ステージA」「ピンクダイヤモンド」という4グループで構成されていますが、このステージがAKB48劇場と違うのは、ランウェイがあって、ファッションショー的な要素もあることです。そして、ファンとメンバーの距離がより近いということも特徴でしょう。ここで実際のステージは観たことないですが、この4グループで気になるのは「ふわふわ」です。ネーミングが一見アイドルっぽくなくて気になります。名前って大事ですから。アイドルとは関係ありませんが、僕が好きな焼鳥屋がありまして、名前を「こけぴよ」と言います。この店のことをSNSでアップしていたら、周りのいろんな人が気になったようで、人気店になりました。美味しい店や、歌やダンスがうまいグループはたくさんありますが、気になるネーミングというのも売れる要素のひとつだと考えます。

そして最後に、アイドルではないのですが、今後、モデル・女優としてブレイクしそうなのが、水原希子の所属事務所「エイジアクロス」のオーディションでグランプリを獲得した八木莉可子です。まだ中学2年生ですが、写真で見ただけでもその存在感は異彩を放っています。2016年の夏頃にはCMなどでもたくさん見るようになると予想します。

デイリーフレッシュ
代表/アートディレクター
秋山具義


マンガ
ワインのように深みを増しジャンルを超えた広がりを見せる1年

評論家でもない僕がマンガという宇宙を語るのはおこがましいので、あくまで「個人的にきている3つの流れ」について書きます。

まず“マンガの深化”。2015年、個人的大ヒットは浦沢直樹さんの『漫勉』(NHK)でした。以前、仕事で荒木飛呂彦さんの制作現場に密着したのですが、イメージが形になる瞬間って本当に面白いんですよ。『漫勉』は浦沢さんが、他の漫画家の創作を掘り下げるのでさらに面白い。マンガがワインのように、より深く味わえるようになります。2016年1月創刊の『ジャンプ流!』や、『亜人』の巻末リストなども“深さ”を楽しむ流れとして注目しています。

二つ目は“ストリートカルチャー”。ストリート文化は漫画家が興味がないのか、数としては少ないですが、最近『SK8R’S』など、ストリートの空気をまとった作品も増えてきました。マンガは文化を知る入口になるので、今後はヒップホップ系の作品も増えて欲しい。これは流れというより願望です。

三つ目は“世界観の逆襲”。マンガを構成する「キャラ」「ストーリー」「世界観」「テーマ」。現在、キャラ全盛のマンガ界ですが、世界観が強い作品も店頭に増えてきました。流れのひとつが“復刻作品”。昔の作品は今読むと、時代が違う分「世界観」が足されているように感じます。僕は勝手に「マンガの熟成」と呼んでいますが、当時とは違った味わいがたまらない。また別の流れとして“世界のマンガ”。特にバンド・デシネはその強い世界観とともに、さらに定着すると思います。『ウルトラジャンプ』のニコラ・ド・クレシーの連載もエポックでした。

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