広告マーケティングの専門メディア

REPORT

ブルーオーシャンへ漕ぎ出すためのイノベーションとは?

JAPAN CMO CLUB

2014年11月に設立の「JAPAN CMO CLUB」は、これまでに約50の企業が参加している。企業と消費者の関係が大きく変わる時代、業種・業態の垣根を超えて、マーケターが集まり共通する課題を持ち寄り議論することで、これからのマーケティングの在り方が見えてくる。本コーナーでは研究会の様子をレポートする。

写真左からアットホーム 取締役 コミュニケーション戦略部部長 新築分譲メディア事業部部長 末吉一敬氏、カルビー マーケティング本部 フルグラ事業部 事業部長 藤原かおり氏、ポルシェジャパン 執行役員 マーケティング部長 山崎香織氏、JAPAN CMO CLUB CMOの加藤希尊氏(セールスフォース・ドットコム マーケティング・ディレクター)

自ら市場を創出しブルーオーシャンをつくる

「日本のマーケターの集合知をつくろう」というスローガンのもと、設立されたJAPAN CMO CLUBの研究会も、記念すべき10回目を迎えた。今回はアットホームの末吉一敬氏、カルビーの藤原かおり氏、ポルシェジャパンの山崎香織氏が参加。不動産、食料品、高級自動車とジャンルの全く異なる3社が一同に会し、自社や業界の課題や取り組みを、カスタマージャーニーという視点から紹介。議論の後半では、それぞれの立場から見た、各参加企業への課題を指摘し、その対策となるアイデアを披露し、イノベーションのヒントとなる議論を展開した。

研究会の後半では、各社が事前にほかの参加企業に感じている課題とその解消につながるアイデアを披露しながら議論を深めた。山崎氏からは末吉氏に対して、他社との差異化を進めるために独身女性やLGBTなど、一般的に住宅を購入しにくいと感じる人たち向けのサービスにチャンスがあるのではないかという提案があった。プロのマーケター3名が集まると、他社のマーケティングアイデアも新規性のある斬新な切り口が多く登場する。その世界に長年いると、業界の慣習で気づけなくなっている消費者の視点に立った価値提案が多く、出てくるのがこの研究会の面白さだ。また、その提案にはブルーオーシャンを見つけるヒントもある。

お客さまとの絆の深め方に業態の違いはない?

今回は扱う商材も大きく異なる3社となったが、末吉氏は「顧客をファン化や絆のつくり方、深め方には共通している点も多かったのではないか」と話した。その上で、不動産業界も含め、ターゲットを広く設定した最大公約数を狙ったマーケティング施策から、ニッチを意識したきめ細かい施策へ転換する必要があるとまとめた。

また加藤氏は今回の研究会の中では「ブルーオーシャン、レッドオーシャンという概念が最も多く話題に上がった」と指摘。あらゆる業界の多くの市場がレッドオーシャン化していく。このなかで、「フルグラ」は従来の「シリアル」市場ではなく、新しく「グラノーラ」市場を自ら創出し、売れる環境を生み出してブルーオーシャンを見つけている。この方法論はヒントになったと話した。

イノベーションを起こすことは、ブルーオーシャンを見つけることにもつながる。そのためのマーケティングを模索していくことで見えてくる新しいカスタマージャーニーもあるのではないかと話し、10回目の研究会を締めくくった。

    「JAPAN CMO CLUB」の活動報告は、随時、宣伝会議運営のWebメディア「アドタイ」にてレポート中です。
    http://www.advertimes.com/special/cmoclub/
    (本組織はセールスフォース・ドットコムと宣伝会議が共同で設立したものです)

REPORT の記事一覧

ブルーオーシャンへ漕ぎ出すためのイノベーションとは?(この記事です)
オンライン広告戦争の勝者はFacebookかGoogleか アドビ「デジタル広告&ソーシャルインテリジェンスレポート」
ミッドタウンにて「Kaizen Growth Drive 2015」を開催

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する