日々、膨大な情報・コンテンツに接触している消費者。こうした環境下で広告・キャンペーンが人々の心を捉え、真に効果を発揮するためには、ビジュアルもさることながら、キャッチコピーも重要な要素だ。業界の最前線で活躍するクリエイターに、2015年の広告コピーの中でとくに秀逸だと思ったものを、その理由とともに挙げてもらった。
ち、のち、いのち。
[日本赤十字 東海北陸ブロック血液センター]献血促進キャンペーン
「やべ、コピーってこういう風に書くんだった」と思い出させてくれたからです。
オガワプロ 小川英紀氏 |
戦争の話になると、祖母の声が大きくなった。
[東海テレビ放送]公共キャンペーン「戦争を、考えつづける。」
自分の祖母が全く同じだったことを思い出してハッとしたから。
電通 中部支社 岡本達也氏 |
“やっちゃえ”NISSAN
[日産自動車]企業広告「宣言 矢沢」篇
全方位かつ広告を超える領域にまで作用する力を持つ、骨太さとセンス。
I&S BBDO 尾形嘉寿氏 |
結果にコミットする。
[RIZAP(ライザップ)]入会キャンペーン
コピーは誰が読んでもわかる表現を、という意識を見事に覆したコピー。30代後半から60代前後のターゲットがこぞって反応しているところを目の当たりにした。意味がよくわかっていないにもかかわらず「コミットする」という言葉が日常で使われる場面にたびたび遭遇。さらに流行語大賞にもノミネートされた。
かんべ笑会 神戸海知代氏 |
生まれかわったよ。
[日清食品 日清どん兵衛]「生まれかわったどん兵衛」編
誰でも思ったことのある企画なのに、最もタブーを破っているように思える。定着させるための ...
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