2015年に入り、オンライン動画市場はますます盛り上がりを見せている。実際にどれほど市場は伸長しているのか。調査データをもとに、オンライン動画市場の最新動向をレポートする。
市場規模は500億円突破の見込み
サイバーエージェントが10月27日に発表した「国内動画広告の市場調査」をからは、オンライン動画広告の普及が本格化していることが見て取れる。
この調査は、同社が運営する動画広告に特化した調査機関であるオンラインビデオ総研と、シード・プランニング デジタルインファクトが共同で実施し、インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額を推計し、市場規模予測を算出したもの図表1。これによると2015年の動画広告市場は、前年と比べて約162%増の506億円規模に成長しているとの結果が出ている。加えて、動画広告全体の46%をスマートフォン向け動画広告が占めることが見込まれていて、来年2016年にはPC向けの動画広告を追い抜く予想だ。
今後スマートフォン向け動画広告の需要の拡大が市場成長を牽引し、動画広告市場規模は2016年に800億円、2017年に1093億円、2020年には2009億円規模に到達すると予測されている。
若者のテレビ離れは本当か?
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