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著者インタビュー

『ビジネスモデル思考』成功したビジネスモデルから当事者の考え方や経緯を学べ

山田英二

ビジネスモデル思考 既存ビジネスから「イノベーション」を生む7つの視点
● 編者/山田英二 
● 発行所/KADOKAWA 
● 価格/1900円(税抜)

長年にわたり、企業の組織変革や新規事業の立ち上げに携わってきた著者の山田英二氏。その実体験と、大学院での10年間にわたる企業変革の研究内容をまとめようと、3年間の構想・執筆を経て本書を出版した。人々の価値観やライフスタイル、消費行動が大きく変化する中、これまでのビジネスの枠組みに捉われない「イノベーション」が、あらゆる企業に求められている。そうしたなか、山田氏は「今日、多くの企業に必要なのは、既存ビジネスを俯瞰して再考すること」とし、ビジネスを大局的かつ骨太に考えるための概念として「ビジネスモデル」という言葉を選んだと話す。

本書は、イノベーションを自分事として考えるための視点を提供するもので、大きく
(1)イノベーションの生成プロセス(複合的変化)、
(2)現代ビジネスマンの思考のバイアス(視野狭窄)、
(3)思考のバイアスを克服し新しい機会に気づくための視点(俯瞰する)
の3つから構成されている。

「特に強調したいのは、イノベーションは、企業が自らの手で生み出すものというより、顧客や周辺産業、社会インフラなど、さまざまな要素との関わりの中で生み出されるものという点です」と山田氏。「問題解決思考」では解決できない課題に取り組むための7つの視点を読者に提示する。

これまでの「イノベーション」関連書との違いは何か。「相対性理論を理解してもアインシュタインにはなれません。むしろ、アインシュタインの発想法や研究の経緯を学ぶことが、彼に近づくためには有効だと思います。成功したビジネスモデルについても同様だと考えます。本書では ...

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