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4Kテレビの現状と課題 Strategy Analytics社のアナリスト ワトキンス氏の指摘

志村一隆

Strategy Analytics社のワトキンス氏

先日、英国のIT関連調査会社のStrategy Analytics社でテレビ関連のアナリストとして活躍しているデビッド・ワトキンス氏(David Watkins)と話をしていると、欧州ではいまソニー製の4Kが売れているという話題が出た。ワトキンス氏は「ソニーのブランドは韓国メーカーより強い。この数年テレビを買わなかった人たちが、テレビを買うにあたってソニーを選んでいる」と言う。

試しに、英国の家電量販店Curry’sのサイトを見ると、ソニーの55インチテレビがサウンドバー付きで999ポンド(1ポンド=185円計算で約18万5000円)。日本の似た機能のテレビが価格.comで21万9000円。ほぼ同じ値段だ(経験上、テレビはどの国にいってもほぼ同じ値段である)。

ただ、今年(2015年度)のソニーの液晶テレビ販売台数は、昨年より31万台、一昨年より20万台減少見込みの115万台である。米国調査会社IHS社の発表によれば、液晶テレビの出荷台数は2014年10月以降減速しており、2016年度はやや前年を割り込むとしている。

日本ではどうだろう。JEITA発表の数値をみると、2015年1~9月までのテレビ出荷台数は359万台。そのうち4K対応テレビは37.4万台で、全体の約10%。4Kテレビは、前年比で289%も売れている。ただしテレビ全体の販売台数は前年比93%。なんとなく、テレビ自体のニーズ減少が気がかりではある。

ワトキンス氏の指摘する4Kテレビの課題

それでも、4Kテレビ周辺では色味と輝度など …

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