リリースから1年半も経たないうちに300万ダウンロードを突破し、若者たちにとって恋人がいることを示す“ステータス”にもなりつつあるアプリ「Couples(カップルズ)」(https://couples.lv/)。カップル同士のコミュニケーションツールとして普及するサービスから、若者の心理を探る。

特別感と機能面で支持を拡大
エウレカが運営するCouplesは“2人専用のSNS”として、いまや一部のカップルたちにとって欠かせないコミュニケーションインフラになっている。ユーザーは10~20代のカップルが中心で、18~24歳に限定すればおよそ半数のカップルが利用。トークアプリではLINEが一強体制を築いているが、なぜ新興アプリがこれほどの支持を得ているのか。
その理由の一つは、エウレカ 代表取締役CEOの赤坂優氏が「需要を掘り起こしたとも言えるが、そもそも需要は顕在化していた」と語るように、“カップルに特化したアプリ”であること。これまでは、LINEやFacebookでグループ・非公開設定などをすることが一般的だったが、メッセージを見落としてしまうケースや違うグループに誤送信してしまうリスクがあった。
そうした不安の解消に加え、2人で使う“特別感”も大きい。ユーザーに対するアンケート調査でも、利用理由として半数以上が「恋人同士での使える特別感を感じるから」と答えており、取材に同席した実ユーザーは「2人だけのデジタル空間の部屋みたいな感覚で使っている」と語っている。
もう一つの理由は機能面にある。「アルバム」「トーク」「カレンダー」「トレンド」といった機能は、カップルが必要とする、あるいは潜在的なニーズに応えて設計されたものだ。アルバムでは写真を共有し、トークは着信音を他のアプリと分けることが可能。カレンダーにはお互いの予定を合わせることに加えて「今日は○カ月記念日」などのリマインド機能もあり、恋愛を楽しむための情報を届けるトレンドも充実している。
極めつけは、お互いのことを知るための「Q&A機能」。「初めて会った時の第一印象は?」「もし飼うならイヌ派?ネコ派?」「キュンとする相手の仕草は?」など …