AOLがMSの広告事業部を統合
動画広告やPMPの販売に着手

マイクロソフトとAOLの広告商品をパッケージ販売する。
AOLプラットフォームズ・ジャパンは10月6日、日本マイクロソフトの広告事業部との完全統合と合わせて、広告主やメディアを限定したオンライン上の広告枠自動取引の仕組み、プライベート・マーケットプレース(PMP)や動画広告の販売を始めると発表した。
マイクロソフトの国内広告事業を担っていた「マイクロソフト・アドバタイジング」は、8月までにチーム全体の移籍を終えた。2016年4月をめどに、組織や商品・サービスを完全統合し、サービスは500万円から提供する。検索サービス「bing(ビング)」の広告は、引き続きマイクロソフト側で扱う。
これは、マイクロソフトが今年6月末に発表した、米ネット大手AOLへの広告事業譲渡の一環。ニュースサイト「MSN」の広告枠をはじめ、メール「Outlook」ほか各サービス、アプリに表示する広告の販売を、AOLプラットフォームズに移した。
広告商品は、マイクロソフト系の「MSN」と、AOLのIT系情報サイト「TechCrunch日本版」などを横断して組み合わせ、パッケージで提供。動画広告も販売し、30万円程度から利用できるようにする。またPMP事業は同月1日に提携を発表したフリークアウトと連携して展開する。
ヤフー×Viibar 提携事業第1弾
新たな広告メニューを提供開始

動画広告の制作はViibarが担う。
ヤフーと動画制作クラウドのViibarは10月、「Yahoo!映像トピックス」に動画広告を掲載する際の動画コンテンツ制作を含めた新たなサービス「BrandArticleCreative Plus」の提供を開始した。これは、今年5月に動画広告マーケティング領域で資本・業務提携を締結した両社の取り組みの第1弾として展開されるもの。同プランは、効果的な動画の制作と誘導記事、効果検証がセットになっており、動画の制作業務はViibarが担う。
「BrandArticle Creative Plus」には、次の2パターンがある。
(1)「Crowd Ideas」:Viibarに登録するクリエイターからさまざまな動画制作アイデアを集め、その企画を元に動画を制作する、
(2)「Must Share」:データ分析に基づく企画方法論HESSE(Hook、Enjoy、Sympathize、Show、Express)により、シェアされる可能性が高いクリエイティブを制作する。
Viiibarのクリエイティブ力・動画拡散の専門知識と、Yahoo!映像トピックスのトラフィックを生かし、より高い付加価値の提供を狙う。
今後も両社は連携を強化し …