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R30のホープたち

JTBコミュニケーションズ若手マーケターが語る「お客さまの深いニーズを汲むこと」

JTBコミュニケーションズ 開地俊介

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのか。今回は、JTBコミュニケーションズのソリューションデザイン局で活躍する開地俊介さんに話を聞いた。

JTBコミュニケーションズ ソリューションデザイン局 開地 俊介 さん (かいち・しゅんすけ) 29歳
東京都出身。東北大学理学部卒業。大学では気象学を専攻。卒業後、2008年にJIC(現JTBコミュニケーションズ)入社。戦略プランニング局にて企画マーケティングを3年間担当し、商業施設やホテル、インバウンドに関わる営業部門へ異動。3年間の営業経験の後、現在に至る。趣味は探検とよさこい。

常にユーザーであることを意識

JTBコミュニケーションズは、JTBグループの広告やプロモーション、イベントなどの総合プロデュース企業だ。JTBグループの案件のほか、一般企業や自治体などの案件も扱う。

開地俊介さんが所属するソリューションデザイン局は、企画マーケティングやメディアバイイング、クリエイティブなどを担当する部署で、チームを組んで広告やプロモーション、CM制作などを行っている。

そのなかで開地さんは、JTBグループの案件として海外挙式やハネムーン、JTBの社会環境活動「JTB地球いきいきプロジェクト」の企画やマーケティングを担当している。挙式費用がかさむ海外挙式は、招待客が限られることもあり、結婚式の計画段階で選択肢にもあがらないケースが多い。それに対して開地さんは「海外挙式を機に、思い出深い海外旅行をプレゼントして、親孝行したいという需要もある」と話す。今期はそうした切り口も含め、海外挙式の魅力をアピールして需要拡大に挑戦している。

JTBグループは社会環境活動にも積極的に取り組んでいる。その一つが、開地さんが担当する「JTB地球いきいきプロジェクト」だ。グループの社員が地域の人々とともに、生物の多様性を理解したり、環境保全への取り組みや地域資源の理解促進、地産地消や各種体験活動などを行う。1982年のプロジェクトスタートから現在まで、のべ13万人以上が参加してきた。プロジェクト自体は定着しているが、若い層への浸透がいまひとつであるため、今期は新たなプロモーションを試みている。「これまでは年に1度、日経新聞に15段広告を出すマスメディアによる展開が中心でした。今期はターゲットを若年層に広げ、JTBグループのFacebookで発信するなど、SNSを活用して活動内容を広く発信しています」。

開地さんは今年で入社8年目。学生時代は理学部で気象予報士になることを夢みて気象学を学び、天気予報のプログラムをつくっていたという。マーケティングの領域に飛び込んだのは、数学のように課題を解くワクワク感のある仕事に就きたいと思ったからだ。希望が叶い、入社後すぐにマーケティングの部門に配属された。「課題を解決するための方法を自分で考えて解を出すというプロセスが自分に合っているし、楽しみながら仕事をしています。特に社会課題への挑戦にはやりがいを感じています」。

入社から4年目に営業の部門に異動となり、3年間、直接顧客と向き合った。「営業で実際に顧客の方と接してみて ...

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